自己紹介資料は、自治体への初回訪問・提案書の冒頭・地域団体への顔合わせなど、地域で動く実務家がほぼ毎月のように使う場面があります。「経歴をすべて並べた長い職務経歴書」と「LinkedInのコピペ」の中間で、相手と用途に応じた資料が必要です。本記事では、3バリエーションの自己紹介資料テンプレートを配布し、用途別の使い分け・10項目の書き方・読み手別の見せ方を順に解説します。資格取得後に対外活動を始める方を主な対象として設計しています。
配布物について
自己紹介資料テンプレート(PPTX)の構成
A4横で、短縮版5スライド・標準版10スライド・提案同梱版15スライドの3バリエーションを1ファイルに収録しています。スライドマスターは共通設計のため、内容を1箇所更新すれば3バリエーションすべてに反映されます。配色は3パターン(ベーシック・モノクロ・自治体向け落ち着き調)を用意しています。
バリエーション(短縮版5枚/標準10枚/提案同梱版15枚)
短縮版は名刺交換時の補足として、標準版は単独訪問時の自己紹介として、提案同梱版は提案書の冒頭資料として使い分けます。3バリエーションを使い回すことで、相手と場面ごとに最適な分量で渡せます。
配布物は記事末尾の「ダウンロード」セクションから入手できます。
自己紹介資料が必要になる場面
自治体への営業時
担当課への初回訪問で「どんな方ですか」と問われた時、口頭説明だけでは記憶に残りません。標準版10枚を持参し、訪問後に1部置いて帰ると、後日の庁内共有時に他の職員にも見てもらえます。
提案書の冒頭資料として
プロポーザル提案書や事業提案書の冒頭2〜3ページに自己紹介を入れる場合、提案同梱版15枚から必要なスライドを抜き出して使います。提案書本体に組み込むため、配色とレイアウトは本体と揃えます。
地域団体・住民への顔合わせ
自治会・商店街・NPOとの初回打ち合わせでは、専門用語を抑えた標準版10枚が適しています。資格や実績を前面に出しすぎると距離感が出るため、活動スタンスや関わり方を中心に語ります。
講演・取材対応
セミナー登壇や取材対応では、主催者・編集者から「登壇者紹介用」「プロフィール掲載用」として求められます。短縮版5枚と標準版10枚を渡し、必要箇所を抜粋してもらう運用が現実的です。
使い方の流れ
1. 受け取る相手と用途を明確化
誰に・何のために渡すかを最初に定めます。「自治体担当者向け・初回訪問・標準版10枚」のように3要素で特定します。同じ資料を使い回すと、相手にとって過不足のある内容になります。
2. 適切なバリエーションを選ぶ
短縮5枚・標準10枚・提案同梱15枚から用途に合うものを選びます。迷ったら標準版10枚から始めます。
3. 自己情報を埋める
10項目を上から順に埋めます。1周目は箇条書きでかまいません。2周目で文章化し、3周目で第三者の視点で読み返して冗長な部分を削ります。
4. 第三者にレビュー依頼
立場の異なる3人に読んでもらいます。「専門領域が伝わるか」「実績の規模感が伝わるか」「人柄が伝わるか」の3観点で意見をもらうと、改善点が見えます。
収録10項目の構成(標準版)
「基本情報(1〜2)」「専門と実績(3〜6)」「スタンスと協業(7〜8)」「推薦と連絡(9〜10)」の4ブロックに分かれます。
1. 名前・肩書き・連絡先
表紙に配置します。名前はフルネームに読み仮名を添え、肩書きは「地域文化資源マネジメント士」のような正式名称で書きます。連絡先はメール・電話・SNS(業務利用のもの)を記載します。
2. 略歴の3行サマリ
これまでの経歴を3行で要約します。「いつから・どこで・何をしてきたか」を端的にまとめます。詳細経歴は別スライドに譲り、ここでは全体像を掴ませることに集中します。
3. 専門領域・できること
得意分野を3〜5項目で示します。「古民家活用」「自治体プロポーザル」「祭礼運営支援」のように、相手が依頼しやすい粒度で書きます。広げすぎると専門性が伝わりません。
4. 資格・所属
保有資格と所属団体を一覧で示します。正式名称を使い、取得年月を併記します。資格を多数並べると焦点がぼやけるため、業務関連のものに絞ります。
5. 代表的な実績3件
実績は3件に絞ります。各実績について「案件名・時期・役割・成果」の4要素を3〜4行でまとめます。守秘義務がある案件は「自治体A」のように匿名化し、規模感(予算規模・期間・関係者数)で代替します。
6. 関わった地域・規模感
これまで関わった地域を地図または一覧で示します。具体の地名を出せない場合は「東北エリア・3自治体」「関東エリア・5自治体」のような括りで示します。
7. 活動スタンス・大切にしていること
仕事を進める上で大切にしている価値観を3項目で示します。「住民との合意形成を重視」「数字と現場の双方を大切に」のような方針を、実例と共に記載します。
8. 想定される協業の形
「こういう案件で力になれます」を3パターンで示します。「自治体プロポーザルの提案書作成支援」「空き家所有者と事業者のマッチング支援」など、相手が依頼しやすい形で提示します。
9. 推薦・第三者の声
これまでの取引先・協業者からの推薦コメントを2〜3件掲載します。掲載許諾を必ず取り、所属と肩書きを明記します。第三者の声があるかないかで、初対面の信頼度が変わります。
10. 連絡導線
連絡方法を表紙より詳しく示します。メール・電話・問い合わせフォームのURL・SNS・対応可能時間帯まで記載します。「ご相談お待ちしております」のような呼びかけで終えると、次の一歩につながります。
読み手別の見せ方
自治体担当者向け
公共性・公平性・継続性を重視します。「7. 活動スタンス」では「特定の事業者に偏らない中立性」を強調し、「5. 代表的な実績」では他自治体での採択実績を前面に出します。横文字や専門用語は控えめにし、政策用語に寄せます。
個人施主向け
人柄と伴走姿勢を重視します。「7. 活動スタンス」では「相談者の意向を尊重した提案」を強調し、「9. 推薦」では過去の依頼者の声を前面に出します。資格を並べすぎると距離感が出るため、人物像が伝わる写真を1枚入れる選択肢があります。
事業者向け
事業性・スピード・専門性を重視します。「3. 専門領域」では具体の業務内容を細かく示し、「5. 実績」では予算規模と成果指標を数字で示します。守秘義務に配慮しつつ、可能な範囲で固有名詞を出します。
よくあるつまずき
経歴をすべて並べてしまう
新卒からの全職歴を並べると、本当に伝えたい強みが埋もれます。略歴は3行に要約し、詳細は「ご質問があればお答えします」と口頭対応に逃がします。
専門が広く感じられすぎる
「何でもできます」と書くと、何も依頼しにくくなります。専門領域は3〜5項目に絞り、「得意分野」と「対応可能分野」を分けて示します。
実績の固有名詞が抽象的
「地域活性化に貢献」「多数の案件を支援」のような表現では規模感が伝わりません。匿名化する場合も、「自治体A・人口5万人・予算1,500万円・3年事業」のように規模で代替します。
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参照時点: 2026年5月
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